地域がん対策ネットワーク推進分科会では，「がん情報共有ネットワーク」に参加したがん患者に対して，遠隔医療の技術を利用したがん在宅療養や終末期医療を実践していきます．

　具体的には，「がん情報共有ネットワークサーバ」に，自宅から介護士や看護師，時には家族の方々やがん患者本人が，日々の体調の変化を入力し，一次・二次機関の担当医が勤務地である医療機関から経過を観察します．必要に応じて，「ネット会議システム」等で患者とインターネットを介して対話し，医療機関への受診の必要性を判断します．必要であれば医師の遠隔指導により看護師が医療を行うことも可能となります．

　これにより，がん患者は必要以上に医療機関へ受診することはなくなり，安心して在宅で療養ないし医療を受けることができるのです．